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東洋医学(中医学)と統合医療

統合医療とは?

統合医療とは、「西洋医学と、安全性と有効性について質の高いエビデンスが得られている補完・代替療法とを統合した療法」と定義されており、この図のように、西洋医学ではカバーできない部分を他の医学で補うことで健康を長く保持し、更に心身の病気を予防・診断・治療することを目的としています。

当院では特に東洋医学(中医学)を組み合わせた統合医療を提供しています。

近年、獣医療は人の医療のように発展し、動物の病気の治療にも高度医療が取り入れられるようになってきました。その一方で、アトピーや免疫疾患、てんかん発作や高齢化による痴呆など、それでも治らない・コントロールできない病気に苦しむ動物たちもとても多くなっています。

このように西洋医学だけの治療が困難であっても、東洋医学(中医学)的なアプローチを加えることで治療効果が期待できる場合もあります。また病気になった動物に何かをしてあげたいという飼い主様の気持ちを大切にして、動物のQOL(生活の質)の改善をサポートできる可能性があります。

東洋医学(中医学・和漢)とは?

「漢方薬」と聞くと、中国古来の伝統医療というイメージを持たれる方も多いでしょう。しかし、江戸時代にオランダから蘭方(現在の西洋医学)が伝わる以前は、日本でも生薬を用いた漢方医学が主流の医学でした。7世紀に大陸文化と共に輸入された中国伝統医学が、日本でも数百年に渡って研究され和漢医学として確立していたのです。

しかし明治維新以降、日本は西洋医学を唯一の医学として認め、漢方を医学のシステムから排除したことで和漢は衰退していきました。近年その考え方が見直され始め、全国の大学で漢方医学教育が導入が始まっていますが、まだまだ発展途上ではあります。
一方、中国本土では中医薬大学・大学院での中医学教育システムが構築されており、中医師は医師と同様に国家資格として認められています。

また、医療だけではなく獣医療における中医学も長い歴史が存在し、黄帝時期(紀元前2500年前)に牛馬の治療に用いられた記録が残っているそうです。現在も家畜はもちろんペットの治療においても西洋医学と同様かそれ以上に使用されており、決して「昔の民間医療」ではない事は明らかでしょう。

中西結合医学について

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